簿記3級を独学で合格したいけど、「何から勉強を始めて、どうすれば受かる可能性が高いのか?」という疑問を持つ人はとても多いと思います。
実際、簿記3級という資格は、独学(通信講座を使わない勉強方法)でも十分合格できる資格ですが、合格率は30%〜40%(日本商工会議所情報)と意外と難しい資格試験です。
特に、独学で合格を目指すのであれば「自分に合ったスタイルで効率よく簿記を理解していく」ということが何よりも重要で
- 合格の可能性を高める
- 簿記の知識がキチンと身につく
- 実務にも正しく使える
- 簿記2級の上級資格にも挑戦できる
と、合格の可能性はもちろんのこと、知識の身につき方も変わってきます。
そこで、この記事では、簿記3級の独学合格をするための「初心者向け完全ロードマップ」というテーマで解説していきます。
「早く簿記3級を独学で勉強する時のポイントが知りたい」という人は、下のボタンをクリックするとジャンプできます。
私(ミズキ)は、日商簿記1級・全経簿記上級・全商簿記1級と、簿記資格を全制覇しており、今は税理士事務所職員として働いている簿記大好き人間です。
簿記3級という簿記の基礎&超重要な内容を少しも多くの人に学習してもらえるようにブログ・SNS・Youtubeなどで発信しています。
そんな私の経験をもとに、簿記3級の独学合格の方法について解説していきます。
簿記3級を独学で勉強するために知っておきたい内容を色々と話していきます。
簿記3級は独学でも合格できるのか?⇨十分可能です
「簿記3級は独学でも本当に合格できるのか?」
と思う人が多いと思います。
はじめに結論を言うと、独学での合格は十分に可能です。
ただ、独学の場合「どれだけ効率的に自分に合った勉強方法ができるのか?」というのが重要になってきます。
簿記3級なら、ちょっとした学習や受験のコツを掴むことで、受かりやすさがグン↗︎と上がりますよ
そんな方法を、実体験をもとに紹介していきますのでよろしくお願いします。
【オススメ】0から簿記3級に独学合格するために必要な学習ロードマップ
それでは、0から簿記3級の独学合格を目指すための学習ロードマップを紹介していきます。
筆者が2024年に簿記3級を独学で目指すならこの手順で勉強するよ!
- 受ける試験の方法と時期を決める
- 学習に必要なアイテムを揃える
- 教材をもとに1周勉強する(問題はしっかりと解く)
- 2周〜3周教材をおさらいする(理解できている部分はどんどん飛ばす)
- 問題集を解く(参考書と併用しながら)
- 予想問題を解く
- 理解できてない穴を埋めていく
という流れになっています。
無駄なお金もかかりませんし、効率的な学習方法です
受ける試験の方法と時期を決める
まずは、簿記3級を
- どの受験方法で
- いつ
受験するのか決めましょう。
受験方法 | 受験タイプ | 開催日 |
---|---|---|
統一試験 | ペーパー試験 | 2・6・11月(年3回) |
ネット試験 | PCを使った試験 | ほぼ毎日開催 |
筆者としては、ネット試験がオススメ!
学習内容に合わせて、いつでも試験ができるため初心者向けの試験タイプです。
「いつ」受験するか?については、明確な目標期限があるならそれに近い試験日を選びましょう。
ただこれも、ネット試験ならほぼ毎日試験があるので、焦りすぎなくても大丈夫です。
簿記3級は、毎日受験できるネット試験がオススメ
学習に必要なアイテムを揃える
STEP2では、学習に必要なアイテムを揃えましょう。
簿記3級を独学で挑戦するなら
- 電卓
- 参考書
- 問題集
- スマホ
この4つのアイテムがあれば完璧です!
参考書や問題集についても1冊ずつあれば十分なので、すぐにでも学習をはじめることができます。
特別なアイテムは本当に必要ありませんよ!
それぞれの、選び方やオススメアイテムについては、記事内で紹介しているので先に確認したい方はこちらからジャンプできます。
教材をもとに1周勉強する(問題はしっかりと解く)
必要なアイテムが揃ったら、参考書をベースにして内容を1周学習してみましょう。
ここで大事なことは
- 最初から完璧に理解はできなくていい
- 内容ごとに練習問題はしっかりと解く
この2つを押さえながら、どんどんと学習を進めていきましょう。
最初の1周目は、「難しいな」と感じることが多いと思います。
ですが、これは普通のことなので大丈夫ですよ
2周〜3周教材をおさらいする(理解できている部分はどんどん飛ばす)
ここが簿記3級に重要なポイント「テキストや動画学習は2周・3周と繰り返しましょう」
- 1周目:60%
- 2周目:80%
- 3周目:100%
と、だんだんと理解度を上げていくイメージです。
時間がかかりそう…と思うかもしれませんが、1周目で理解できた部分はガンガン飛ばしてOK。
効率的に学習するためにも、このテキストを読むのは時間をかけ過ぎずに、やり切るのがオススメです。
問題集を解く(参考書と併用しながら)
テキストの内容と、テキストの練習問題を1通り理解できるようになったら、問題集に手をつけていきます。
テキストに比べて、より実践的な問題に挑戦ができ
「テキストの内容完璧に理解できた!」
と思っていても、実際に問題集を解いてみると、思ったより難しいと感じてしまうはずです。
なので
- 問題集を解く
- 間違えたら参考書を読み直して理解する
この繰り返しで、さらに簿記を理解しながら「問題を解く力」をつけていきましょう。
ここまでできたら、簿記の勉強はほぼ終わり!
予想問題を解く
問題集を解き終えたら、予想問題を解きましょう。
簿記3級の問題集には予想問題が付属しているものが多いですし、ネットでも手に入ります。
最新版の予想問題を完璧に理解しながら解けるようになるのが目標です。
ネット試験を受験する予定の人は、ネット試験の予想問題も解きましょうね!
【仕上げ】理解できてない穴を埋めていく
最後の仕上げは、ここまで勉強してみて
「まだ理解できてないかも…」
と感じた部分。いわゆる穴を埋めていけばOKです。
この流れで簿記3級を学習していけば完璧!
ここまでが、0から簿記3級を独学で合格するためのロードマップです。
- 受ける試験の方法と時期を決める
- 学習に必要なアイテムを揃える
- 教材をもとに1周勉強する(問題はしっかりと解く)
- 2周〜3周教材をおさらいする(理解できている部分はどんどん飛ばす)
- 問題集を解く(参考書と併用しながら)
- 予想問題を解く
- 理解できてない穴を埋めていく
トリッキーな方法や裏技があるわけではありませんが、簿記3級なら
基本に忠実&理解重視
で学習することで、どんな人でも合格を狙えますので、ぜひ頑張っていきましょう!
それでも困ったら、私のところに相談に来てね!
簿記3級の独学で合格を目指すならネット試験が有利
簿記3級の試験は2種類あり、それぞれ試験方法や頻度、直近の合格率などに違いがあります。
ペーパー試験 | ネット試験 | |
---|---|---|
試験方法 | 紙とペンを使った 従来の試験方法 | パソコンを使った 試験方法 |
試験の頻度 | 年3回 | 定期的に開催 |
受験場所 | 商工会議所など 決まった場所 | テストセンターなど 決まった場所 |
直近の合格率 (約3年分) | 30〜45% | 37〜41% |
合格がわかるまで | 約2週間〜3週間 | 受験後すぐ |
試験範囲 | 出題範囲は同じだが、ネット試験の方が少し問題が易しいといわれる |
パソコンは苦手…紙に書くタイプじゃないと試験を受けれる自信がない。
⇨ペーパー試験がおすすめ
パソコンの簡単な操作なら大丈夫!簿記資格を取るめに合格率が高い試験方法がいい。
⇨ネット試験がおすすめ
というのが私の結論です
最近の傾向を見ると、ネット試験は合格率が高いから
受かりやすい試験タイプですね
ペーパー試験は年3回と、試験を受けれるチャンスが少ないのに対して、ネット試験はほぼ毎日、受験ができるため自分の学習レベルに合わせて効率的に試験を受けることができます。
ネット試験を受けるなら、学習を始めるタイミングも自由なので「今すぐ勉強を始めるのが1番効率的」というのが最大の魅力です。
ネット試験では、うまくできるか不安…という人も、日本商工会議所には「ネット試験対策」というものがあり、操作感を体験できるので、気になる方は覗いてみてください。
パソコンの操作も特に難しいものではないので、全然大丈夫!
簿記3級の独学合格にはスケジュール管理が重要
簿記を独学で合格するなら「スケジュール管理」が重要です。
簿記3級を独学で挑戦するなら、目安となる学習時間は約100時間。
3級の内容を勉強する時間+問題を練習する時間
この2つを合わせて100時間を確保したいですね
もしかすると、100時間よりも早い時間で理解ができるかもしれません。
ですが最初から少ない目安にす流のは危険なので、やめておきましょう。
この100時間から学習スケジュールを立てると、目安になる学習スケジュールは次のとおり。
1日の勉強時間 | スケジュール |
---|---|
1時間 | 3ヶ月 |
2時間 | 2ヶ月 |
3時間 | 1ヶ月 |
4時間 | 25日 |
ざっくりとした計算にはなるけれど、
自分の取れそうな勉強時間から必要な期間は想像できましたか?
私の経験から、簿記初心者の人こそ余裕を持ったスケジュールにする方がいいでしょう。
ギリギリのスケジュールにするほど、1日に必要な勉強時間は増えていきますし、どうしても焦ってしまうので逆に勉強の効率が下がることになりやすいで注意しましょう。
1日に必要な勉強時間の目安については、こちらの記事で解説しています。
気になる方は、参考にしてみてください。
【間違いなし!】簿記3級の独学におすすめな勉強アイテム
簿記3級を独学で挑戦するなら、次の4つのアイテムを揃えましょう。
- 電卓
- テキスト
- 問題集(過去問題)
- スマホ(動画学習)
それぞれ、
・なぜ必要なのか
・選び方のポイント
・私のおすすめアイテム
について簡単に解説していきます
電卓⇨12桁表示のものを選ぼう
独学に限りませんが、簿記の学習・受験をするためには電卓の準備が必要です。
- 手のひらくらいサイズがあるもの
- 滑り止めがあるもの
- 数字が12桁表示できるもの
この3つをクリアしている電卓だと、問題なく簿記で使用することができます。
小さかったり、大きすぎると使いにくいので、買い換えた方がいいかも…
実際に私が使用しているのは、CASIO(カシオ)というメーカーの電卓で、簿記の勉強はもちろんのこと、実際に私が税理士事務所で働いていても問題ない性能をしていますよ。
他にも気になる人は、Amazonなどで「電卓 簿記」などと調べると、色々と出てくるので調べてみてくださいね!
テキスト⇨文章量とイラストのバランスは好みで選ぼう
簿記3級のテキストは、独学のメイン教材となります。
なのでテキスト選びは重要なのですが、どれを使うのが良いのか1番悩むと思います。
そこで、簿記3級の独学におすすめな3つのテキストを紹介します。
リンク先で、サンプルページも見れるのでチェックしてみてね!
文字の情報量抜群!
情報量とイラストのバランスが良い!
初心者向けにイラストが多い!
簿記3級のテキストは基本的に、解説している内容に差というものは、ほとんどありません。
文字の情報量↔︎イラストや図による分かりやすさ
この2つのバランスが、テキストによって差があるイメージですね。
- 文字量が多いと、情報は多いけれど初心者にとっては理解がしにくい
- 逆に、イラストや図が多いと分かりやすいけれどテキストに入っている情報量が少ない
と、なかなか難しいところなのですが、私が1冊選ぶのなら「みんなが欲しかった」をオススメします。
文字量とイラストのバランスがちょうど良いので、初心者が選ぶのに間違いない一冊です
問題集⇨テキストと同じシリーズを買えばよし
実際に問題を解き、試験のための練習をするための問題集ですが、これは「テキストと同じシリーズのもの」を購入すれば間違いありません。
簿記3級を解説している市販のテキストなら、そのテキストに対応した問題集というものがあります。
同じものを買うと、
- 問題を同じペースで
- 問題集とテキストがリンクしている
- 疑問点をすぐに解決しやすい
などのメリットがあります。
これは悩まずに、同じシリーズのものを買おう
今回、私が一押しする「みんなが欲しかった簿記3級」なら、こちらが同じシリーズの問題集になりますね。
スマホ⇨動画学習をしよう
最後のアイテムは、ほとんどの皆さんが持っているであろうスマホです。
スマホがあれば、Youtubeを使って独学でも高品質な解説動画を見ることができ、学習の質を上げることができます。
Youtubeで、自分の好きなチャンネルを探してもらえれば良いのですが、私のオススメをいくつか上げると次の4つ。
チャンネル名 | URL | 特徴 |
---|---|---|
ミズキの簿記ガイド | https://www.youtube.com/@mizuki-boki | 私が運営中のチャンネル 初心者向けに解説中 |
【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき | https://www.youtube.com/@bokiYouTuber | 簿記の本質を理解できる内容 情報量多め |
公認会計士たぬ吉の資格塾 | https://www.youtube.com/@boki-accounting | 無駄を省いたテンポの良い解説が特徴 |
【簿記・FP】独学ちゃんねる 桜田 | https://www.youtube.com/@boki.fp.channel | アニメーション付きで、初心者でもわかりやすい内容 |
1つのチャンネルに絞る必要もないですし、色々な内容を見比べて
「このチャンネルは、聞きやすいし理解しやすい!」
と思ったものを見ていけば良いですよ。
【Q&A】簿記3級の合格によくある疑問を解決します
簿記3級は簡単だったか?
体験から言うと、「しっかり勉強すれば誰でも取れるけど、甘く見れるほど簡単じゃない」と言う感想です。
- しっかりとした学習教材
- 毎日の学習時間
- 余裕を持ったスケジュール
- 暗記ではなく理解する気持ち
この4つがあれば、簿記3級は合格できるでしょう
何を優先して学習したらいい?
結論としては仕訳一択!
簿記3級で学ぶことのほぼ8割は仕訳と言っても良いです。
仕訳を優先する理由として
- 試験問題の問①は絶対仕訳が出る(配点高め)
- 簿記の処理は必ず仕訳から始まる
この2つです。
簿記3級を合格するのに、仕訳を無視するのは不可能なので、しっかりと勉強しましょう。
簿記3級を独学で合格するための勉強方法まとめ
この記事では、日商簿記3級に独学合格をするための勉強方法について、私の体験をもとに紹介しました。
簿記3級を学習する手順をおさらいすると次のとおり。
- 受ける試験の方法と時期を決める
- 学習に必要なアイテムを揃える
- 教材をもとに1周勉強する(問題はしっかりと解く)
- 2周〜3周教材をおさらいする(理解できている部分はどんどん飛ばす)
- 問題集を解く(参考書と併用しながら)
- 予想問題を解く
- 理解できてない穴を埋めていく
基本に忠実な流れですが、どんな人でも簿記を理解しやすい手順になりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
また、どんな方でも
- 電卓
- テキスト
- 問題集(過去問題)
- スマホ(動画学習)
この4つのアイテムは必要になってくるので、特にテキストは必ず準備して学習を始めてください!
私のおすすめは、「みんなが欲しかった!」シリーズです
また、独学以外にも通信講座を使った簿記学習の方法もあります。
こちらが気になる方用に、簿記3級のオススメ通信講座も紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください!
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