- 日商簿記3級の勉強時間の目安が知りたい
- 自分の勉強時間は足りているのか心配…
- 最低限どれくらい毎日勉強したらいいんだろう?
という方に向けた記事となっています。
日商簿記3級を目指している方で、毎日どれだけ勉強したらいいのか?という疑問を持たれている方はとても多いです。
たくさん勉強したら良いのは分かるけれど、1日の目安時間って気になりますよね。
そんな方のために、日商簿記1級合格者で、現在税理士事務所で働いている私が、自分の経験に基づいて
- 1日の勉強時間の目安
- 簿記学習を効率化するコツ
について解説していきます。
今回の内容について、Youtubeでも解説しています。
動画の方が見やすいという方は、こちらからどうぞ。
簿記3級の合格に必要な全体の勉強時間の目安
まず、簿記3級の合格に必要な全体の勉強時間の目安について。
初心者が、簿記3級の合格に必要な勉強時間は、独学で約100時間と言われています。
毎日1時間勉強したら、約3ヶ月かかる勉強ボリュームですね。
100時間と聞いていかがでしょうか?
「思っているより、勉強時間が長い…」と感じた人は多いと思います。
ネット情報では、「1週間で合格できる」とか「数日で受かった」など、もっと短期間かつ短時間で合格している人もいます。
これは、本当にごく僅かの人で、かつ数少ない成功例です。
- もともと簿記の知識が多少あった人
(商業高校出身や経理経験者) - 数字や計算が得意な人
のような、予備知識や簿記の適性が高いような方は、勉強時間の目安になる100時間よりも、もっと短い時間で合格することは可能です。
ですが、初心者の人で簿記の知識が全くない段階で、こういった人の勉強時間を信じて低い見積もりにしてしまうのは、とても危険です。
簿記を甘く見てしまい、学習時間の確保を少なくしてしまったり、試験日までに簿記学習の理解が間に合わず、資格試験に落ちてしまう可能性が高くなってしまいます。
簿記3級の場合、トータル100時間の勉強時間を目安にして考えておくようにしましょう。
そうすることで、実際に勉強してみて、「100時間よりもっと少ない時間でも理解できたよ!」というプラスの誤差になる方が嬉しいですよね。
簿記3級に合格するための1日の勉強時間
それではここから、1日に必要な勉強時間の話に入っていきます。
実際に私が、簿記3級の学習・受験をしてみて勉強時間の面で重要だと感じたことは
「集中できている状態で可能な限り長時間の勉強」
が合格へのポイントだということです。
どういうことかというと
- 毎日3・4時間勉強しているけれども、テレビや動画を見ながらの「流ら勉強」になっていて、結局ほとんど理解や暗記ができていない
- 超集中して机で勉強しているけれども、1日10分しか学習時間が取れていない
このような勉強スタイルでは、試験合格は厳しくなってしまいます。
1日の勉強時間の目安は1時間
現実的な1日の勉強時間について私の経験から、『1日1時間』を勉強時間の目安としてみましょう。
1日1時間の勉強をして、約3ヶ月後の試験を目指す学習スケジュールですね。
なぜ1時間としたかというと、簿記3級の学習では、前半と後半に段階で分けることができます。
前半が、テキストなどで、簿記について学びながら、個別の問題を解く「理解の段階」。
後半は、実際の試験問題を解く「実践の段階」となります。
そして、この動画を見ておられる人は、この前半の「理解の段階」の途中。
もしくは、これから学習を始める方のはずですので、勉強時間が1時間あると、「前日の復習+今回の学習内容」について、セットで学ぶ時間が確保できます。
具体的には、
- 最初の10分を前回の復習
- 30分間新しい内容について学習
- 20分間今回学んだことの練習問題を解きながら確認をする
このようなイメージですね。
1時間より少ない30分などでは、復習や練習問題に使える時間が少なく、学習時間としては足りないと思います。
なので、1日の学習時間は1時間
というのが目安になりますね。
1時間以上学習できるならその方が良い
「1時間では足りないでしょ!」という声もあるかもしれません。
100%その通りです。
1時間より、毎日2時間勉強できた方が、簿記の理解ができるのは当たり前ですよね。
もちろん、集中して学習ができている、という前提はそのままです。
学習時間を確保できるほど、短期間での試験合格も狙えますからね
ですが、社会人の人で2時間の勉強時間を確保するのは簡単なことではないはずです。
なので、現実的な時間として、1時間というのを最低ラインとして提案させてもらっています。
また、「毎日2時間勉強できるよ!」という方は、1時間に学習時間を減らす必要は全くありません。
ぜひそのまま、頑張っていきましょう。
1日1時間も勉強できないという方へ
逆に
- 平日と休日でできる学習の時間が違う!
- どうやっても30分しかむり!
という人がおられると思います。
そんな人が取れる方法としては
- 可能な学習時間の中で最大限努力する
- 生活リズムを見直して学習時間を確保する
この2つです。
可能な学習時間の中で最大限努力する
社会人の方などは、平日と休日で取れる学習時間が違う、という人は多いですよね。
ですが、これについては特に問題ありません。
ここで重要なのは次の2つ。
- 平日にも学習を可能な限りすること
- 休日には平日分を取り返すくらい学習をすること
平日に、学習時間があまり取れないからといって、学習を休日だけとすると、土日覚えた内容を1週間放置することになるので、忘れてしまう可能性がとても高いですよね。
なので、平日にテキストで進むページは少しだとしても。
「前回の復習+新しく少し学習をする」
というのを習慣化するのが重要です。
生活リズムを見直して学習時間を確保する
もう1つは、生活リズムを見直して学習時間を確保しましょう。
1日はどんな人にも24時間しかありませんよね。
この24時間が平等にあるなかで、学習時間を作らないといけないので「今過ごしている時間の中の何か」を削らないと勉強時間を確保することができません。
本気で、簿記資格を目指すのであれば、1度自分の生活リズムを見直してみて、勉強時間に使える時間を見つける努力をしてみましょう。
個人的に、睡眠時間を削るのはオススメしません。
テレビやスマホ、ゲームなどの時間を勉強に当てれないか考えてみましょうね!
【例外】簿記試験が迫っている人は1日の学習時間を逆算する
ここで、例外的なパターンを解説します。
今まで、解説してきたのは、「簿記の学習期間に余裕がある人」という前提で話をしてきました。
逆に、「簿記の試験日が決まっていて、学習期間に限りがある人」は1日の勉強時間を逆算する必要があります。
逆算の方法としては、「100時間÷勉強可能日数」となります。
例えば、1ヶ月という勉強期間なら「100時間÷30日」で、1日あたり約3時間の勉強時間が目安になりますね。
ここで出てくる目安の時間が、現実的に不可能なら試験日を見直すか、今日から最大できる学習時間をとっていくことになります。
焦るほど、学習は上手くいかないので
余裕のある学習スケジュールになるように準備したいですよね
1日の簿記学習を効率化するコツ
最後に「簿記の勉強を効率化するコツ」についてお話しします。
- 毎日すること
- 動画学習を取り入れること
この2つです。
簿記学習は毎日する⇨日数を空けない
先ほども紹介しましたが、簿記は1回1回の勉強に日数を空けないのが重要です。
記憶した内容を忘れないように復習するためには、毎日「前回の復習+今回の新しい学習」をセットで続けていくと効率的に簿記を学ぶことができます。
なので、可能な限り、簿記は毎日勉強するような習慣づくりをしていきましょう。
動画学習を取り入れる⇨解説動画を音で聞ける
独学で簿記を学ぶというのは、テキストを開いて勉強をするというイメージを持つ人が多いと思います。
ですが、最近では動画での音声学習(Youtubeなど)で、解説動画をあげているチャンネルも多く、テキストによる字の学習に合わせて、音による学習を取り入れることができます。
テキストよりも、さらに初心者向けに噛み砕いた内容や
イラストで解説してくれる動画も多く、初心者には理解がしやすいはずです。
また、Youtubeならテキストを開けないような場面。
通勤や通学、ちょっとした隙間時間にも、さっと1つの動画を見て学習をすることができますよね。
動画なら簿記学習できる時間がさらに増える!
という人は、活用しない理由がないですね。
簿記3級合格のための1日の勉強時間まとめ
この記事では、日商簿記3級の合格に必要な1日の勉強時間について解説しました。
勉強時間は、長いに越したことはありませんが、現実的な目安としては「1日1時間」です。
1時間あると「前日の復習+今回の新しい学習」をセットですることができるため、最低ラインとして1時間を確保するようにしてみましょう。
あとは実際に学習しながら、もっと時間が取れそうなら1時間を超えて学習したら良いでしょう。
もし1時間が厳しいようなら、休日に不足分を取り返しながら、毎日少しずつでも学習を続けるようにしてみましょう。
実際に簿記3級の学習方法について気になる方は、「【初心者向け】日商簿記3級の学習方法を解説」という記事で、詳しく解説しています。
初心者向けに、学習方法の選び方からオススメ教材まで解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
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